ラットラインとはシュラウドの横方向に張られた細いロープで、マストを登るときに縄梯子として使われたものである。3本のマストにそれぞれ設置され、さらにフォアとメインの2本にはトップ上にもあるため結び目の数が膨大である(1000ヶ所くらいだろうか)。ひたすら地道な作業がつづく。
ラットライン同士の間隔は縄梯子として足の届きやすい間隔となる。今回は5mmピッチとし実船換算で45cm。ややオーバースケールな気がするが作業性を優先した。ラットラインは喫水線に対して水平に張っていく。この水平とラットライン同士を等間隔に保つためにも厚紙に水平線を書き込んでシュラウドにクリップで止めガイドとして利用する。
ロープの太さは人の重量を支えることができればそれでよいのでシュラウドに比べて細くできている。船のサイズにかかわわらず円周で1~1.5インチ程度だったようだ。1/90スケールの本船では手持ち最細の90番のミシン糸を使用したがそれでもややオーバースケールだったかもしれない。1/90というスケールはこのあたりの再現性に対しすこし縮尺が小さすぎるような気がする。
同じ作業の繰り返しでかかった時間の割には動画の取れ高が少ないのが寂しいところではあるが、何とか完了させいよいよヤードの取り付けに取りかかる。
つづく。
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