いよいよリギングへとりかかる。緻密に張り巡らされたロープは帆船模型の醍醐味であり、作業的にもいままでの木工とはガラッと雰囲気が異なりこれもまた魅力である。作業量が膨大なので動画は2本に分けて投稿した。前半はおもにロアマストを支える分で、後半はトップマストとなっている。なにかと反省点ののこる工程ではあったが、無事作業を終了し華やかになった船体に満足である。
ロープ張りの概要
マストというのは実船もそうなのだが船体へ固定はしない。横方向のシュラウドと前後方向のステイにて互いに引っ張り合いながらたてている。作業順序としては以下の通り。
①シュラウド(仮止め)⇒②バックステイ(仮止め)⇒③ステイ(仮止め)⇒④マストの傾きを見て全体本締め
シュラウドのマストへの取り付けは要領がつかみにくいのだが要は引っかかってるだけ。左舷側、右舷側を順番に振り分けながら取り付けていく。トップ付近のクリアランスが狭く余裕のない仕上がりになってしまったが何とか設置完了。


デッドアイ固定
船体への固定はシュラウドロープ端末にデッドアイを取り付けチャンネルに取り付けてあったデッドアイとロープ(ランヤード)にて結び付ける。この時の作業の肝としてはこのデッドアイ間の距離を一定に保つようにシュラウドロープの長さを調整すること。写真のような治具を使用し距離をそろえてデッドアイを取り付けていく。しかしながら実際にやってみると、この間隔はかなり不揃いなものになってしまった。主な原因は以下2点。一つ目はデッドアイの穴位置が不揃いであったこと。上下デッドアイにおいてそれぞれの三つ穴の底辺同士が向き合うようにするのだが、下デッドアイを製作する際にそのことをしらず不揃いに作ってしまっていた。真鍮の枠できつく固定されているため穴位置が不安定となってしまった。二つ目は下デッドアイの固定位置が不安定であること。下デッドアイはチェーンにてチャンネルを通り船体に固定されているがチェーンの長さが長すぎたため(だと思う)、上下デッドアイを結び付けテンションをかけると下デッドアイが引っ張られて浮いてしまう。その具合が不揃いなためせっかく治具を使ってそろえたはずの間隔が不揃いになってしまうのだ。この辺が最大の反省点であるがこの段階で調整は困難なため次作への教訓として先に進める。
デッドアイ同士の固定ロープをランヤードと呼ぶ。黒色が正解らしいのだがキット付属はグレーだったのでアクリルインクで染めてから使用した。塗膜が固いためかひもの毛羽立ちも抑えられて一石二鳥。


とにかく細かい作業と同じことの繰り返し(80ヶ所くらいはあったはず)で精神的にも大変であったが何とか作業を終了した。引き続きリギング作業を推進していく。

コメント